ED治療医の話
ED患者さんを積極的に治療するには
スタッフ教育も必要だと思います。
今村クリニック(青森県弘前市)今村 憲市
糖尿病患者さんのED受診率は10%程度
糖尿病で受診された患者さんは1,500人程になります。そのうち継続通院されている方は850人程度で、男性は半分の400〜450名でしょう。現在、EDを治療した方が約40名おられ、糖尿病に起因しない方が5名おられますから、現在までにEDを相談されたのは男性糖尿病患者さんの10%程度になります。ED発症は45歳くらいからみられ、55歳くらいになるとかなりの頻度になるように思います。EDを相談される時、患者さんは「勃起」や「ED」といった直接的な言葉は口にされません。私のところではEDポスターを診察室やトイレに掲示してありますので、「トイレの」とか「あれですが」とポスターを指さす仕草によって意思表示される方が多いです。
医療従事者には女性が多いからこそ重要なED治療の啓発
開業医に勤務する医療従事者は圧倒的に女性が多いです。性は隠すものといった考え方が強く、どうも女性はED治療に嫌悪感を感じている傾向があるように思います。スタッフがED治療に嫌悪感を抱いていると、無意識のうちにED患者さんと目が合ったのに視線を外してしまったり、笑顔が消えたりします。それでなくてもED患者さんは非常に神経質になっているため、こうした態度は患者さんをすごく傷つけ、全ての治療放棄につながる危険性さえあります。そこで、私のところでは、EDは疾患であり疾患に対する治療であることを繰り返し説明しています。医療の一環としてEDを治療していることを十分理解したうえで、患者さんに接してもらいたいからです。また、患者さんは勇気を振り絞って相談しているのだから、「トイレの」とか「あれ」といった患者さんの何かいいたそうな素振りをみたら、すぐに診療室から出て私と患者さんを二人きりにするといった配慮などによって、患者さんの勇気を無駄にしないような努力をしてもらっています。
治療経験をもとに積極的にED治療
日本国内でもED治療の経験から多くの情報が得られるようになりましたので、今後はこうした情報をもとに積極的にEDを治療したいと考えています。また、糖尿病専門医としては、ED治療が血糖コントロールに及ぼす影響などにも関心を持っています。

