ED治療医の話ED治療医の話

ED治療医の話

石川 博通

不妊の悩みで病院に来られた初診男性の
約5%がEDを抱えておられます。

東京歯科大学市川総合病院泌尿器科助教授
リプロダクションセンター・センター長 石川 博通

医療技術だけでなくソフト面も充実した不妊治療を目指しています。

少子化の問題は将来の経済基盤を揺るがすものとして、国も対策を急いでいます。その一つとして、不妊を悩んで病院に来られたカップルを確実に治そうということで、私共のリプロダクションセンターもこの4月に設立されました。リプロダクションとは子供の世代、それに続く次世代という意味です。このセンターでは単に子供を作るといったことではなく、従来どうしても女性中心であった治療を男性と女性が一緒に治療を受け、遺伝的な問題を含めて小児科医も参加した治療を行い、治療中のカップルの精神的なものも看護婦のカウンセリングで支えるといった、医療技術だけでなくソフト面も充実させた総合医療を目指しています。

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EDは不妊の一因として捉えられています。

男性不妊の一因に射精障害がありますが、現在ではEDも要因の一つとして捉えられるようになりました。このリプロダクションセンターにもED外来をもうけてあります。また、EDという範疇には入らないかもしれませんが、不妊カップルの中には子供を作らないといけないというストレスから、排卵日に限って性行為がうまくいかないというケースもあります。これだけ世の中が開けてきたのに、不妊の原因を女性に求める傾向が強いことや生理的なことから、挙児に対する思いは女性の方が深刻です。必死になった女性が男性に強く協力を求め、それがストレスになってEDになることも少なくないのです。

初診時に「夫婦生活はうまくいっていますか」とさりげなく聞いています。

現在、リプロダクションセンターを訪れる初診男性は、30歳代後半が中心で40歳代や50歳代も少なくありません。こうした男性の約5%がEDの問題を抱えています。我々もこれまでは泌尿器科でEDを診ていましたが、患者さんの訴えがあってから治療を開始していました。しかし、ED外来ができたこともあって、初診時に「夫婦生活はうまくいっていますか」とか「普通にSEXできますか」などと、ある程度積極的に聞くようになりました。その結果、ED治療を受ける患者さんが確実に増えています。