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EDの診察・治療
ED治療医の話
原三信病院泌尿器科部長:武井実根雄
ED治療医の話原三信病院 泌尿器科 部長 武井 実根雄

ED治療が大きく変わった中で求められる治療を受けやすくする医師からの一言
原三信病院 泌尿器科 部長 武井 実根雄
ED内服薬の発売後は2時間かかっていた初診が20分に
ED内服薬が発売される前は、問診や勃起機能検査の他に心理テストなども行っていたため、初診で2時間、再診で1時間ほどかかっていました。治療法としては最も希望の多い内服薬には有効なものがなく、その他の治療(器具、注射、手術)にもそれぞれ問題があり、必ずしも満足いくものではありませんでした。
内服薬発売後は、ED問診票(IIEF5*)を利用した問診を中心にしており、内服薬による治療を希望され服用に問題のない方には薬を処方して20分程度で終わります。一般にED治療は時間がかかると思われがちですが、他疾患の所要時間とさほど変わらず決して時間を要していません。また、勃起機能検査などの精密検査は、薬の無効例や精密検査を希望される方のみに行っています。

医師に打ち明けられない患者さんが95%
日本人はEDを抱えていても、医師に言い出す勇気をなかなか持てないですから、糖尿病、β-ブロッカーの服用、うつ病といった高リスクを抱えている患者さんには、私の方から少なくとも半年に1回、「意欲は落ちていませんか」「性欲は落ちていませんか」とお聞きしています。まず、性欲からお聞きすると患者さんの抵抗感は少ないようです。また、看護婦さんがいると患者さんは答えにくいので、看護婦さんが席を外すようにして聞くことが大事だと思います。ED治療に関する資料も不特定多数の人が出入りする待合室に置くと取りづらいので、トイレなどの人目がないところに配置して気軽に手に取ることができるように配慮をしています。ED治療薬というと、意外に巷で売られている性欲を増強するような薬と勘違いしている方も多いので、処方する時には作用機序や使い方についてきちんと説明して誤解を解くようにしています。
医療機関が患者サイドに立って受療への「しきい」を下げることが大事。
一般市民の意識調査結果によりますと、約3割の方が自分や夫のEDを自覚していましたが、ED自覚男性の中で医師に相談したことのあるのはわずか4.8%にとどまり、ほとんどの方が未治療のまま過ごされていることが明らかになりました(右図)。また、相談しない理由としては「恥ずかしい」が最も多く、まだまだEDは医師にも打ち明けにくい疾患であることが明確になりました。

医師からのさりげない問いかけを
EDの治療は大きく変わり一般医が治療することも可能になって、最近では日常診療の中で積極的に治療している先生方も増えてきました。患者さんにとっても、日頃の診察で自分の体を良く知っている医師に診てもらえる安心感があると思います。しかし、EDは打ち明けにくく治療のきっかけが難しい疾患であることには変わりはありません。治療を望む患者さんが周囲の看護婦さんや患者さんに自分のEDを知られたくないために、訴えを躊躇していることは想像するに難くありません。したがって、患者さんの訴えを待っているだけでは、患者さんが悩むEDを治療できないことが多いのです。そこで、一度、診療中の高血圧や糖尿病などの患者さんに「性生活に支障ありませんか?」と、先生の方からさりげなく問いかけていただきたいと思います。その一言がきっかけで、患者さんはEDの悩みから解放されるかもしれないのですから・・・・・






