■人間ドックとED
三井記念病院総合健診センター所長山門 實
- 現在、EDで悩んでいます。
人間ドックで健診を受けるときに、EDとは?の相談ができるのでしょうか? ●EDの相談を受けるのは、人間ドックの大切な仕事!
最近の人間ドックでは、EDの悩みについてご相談いただける環境が整っている施設も増えてきました。これまで健診といえば、がんなどの早期発見、早期治療や脳梗塞、心筋梗塞の予防が目的でした。しかし、現在、人間ドックは病気の発症を予防し、健康増進をはかることが目的となり、そのあり方は以前とは変わりつつあります。受診者の生活の質を向上させる支援をすることが、人間ドックに求められる時代になっています。
日本では長らく性生活をタブー視する考えがありました。実生活では性生活は大きな問題ですし、さらにEDは生活の質にかかわる重要な問題だと認識しています。EDの相談に乗ることは、人間ドックの役割のひとつだと考えています。
当センターでは、問診調査に「ストレスと性機能」に関する項目があり、性生活についてチェックしていただけるようになっています。そして、健診後の結果説明の折に、医師からアドバイスしています。
あなたの行かれた人間ドックに、EDに関する問診調査項目がない場合でも、担当医に「EDとは?相談したい」と伝えていただくとよいと思います。
- ED治療薬を飲んでみたいと思っています。
他の人は、ED治療薬を飲むことについて、どのように考えているのでしょうか。 -
●ED治療薬を飲んでみたいと思っている人は1000万人!
当健診センターで、人間ドックを受診した28〜65歳の男性665人を対象に、性機能に関する質問やED治療薬の質問をして、無記名回答をしてもらったことがあります※。その結果、「性生活に満足している」と答えた人は46%にとどまり、半数以上が何らかの形で不満を抱えています。これを年齢別にみると、40歳未満30%、40歳代47%、50歳代48%、60歳代58%、70歳以上75%と、年齢を重ねるほど高くなります。そして、「ED治療薬を使ってみたい」と思っている人は、全体の28%に及びました。この割合は、日本の男性成人人口でみると、1000万人に相当します。たくさんの方が、ED治療薬を使ってみたいと思っていることになります。
※人間ドック学会誌(JHD)38(38) Vol.16 No.1 2001年
/健康医学(JHD)12(556) Vol.19 No.4 2004年
- 人間ドックで相談したら、EDと診断されました。ED治療薬はどのように入手したらよいですか?
●ED治療薬は、人間ドックで処方してもらえます!
インターネットなどの通販で、ED治療薬を手に入れる方もいるようですが、ご自分の判断で購入するのは危険です。医師の診断を受け、それにそった形で処方せんを書いてもらい、薬局で購入する……、これがED治療薬を入手する安全で確実なルートです。
ED治療薬を処方してもらう医療機関には、大学病院、総合病院、泌尿器科の開業医、内科の開業医、会社の診療所、人間ドックなどがあります。当健診センターで、受診者を対象に「ED治療薬を処方されるとき、どのような医療機関を望むか」について調査したところ、一番多かったのが総合病院、次いで多かったのが人間ドックという結果でした。多くの方がED治療薬の処方場所として「人間ドックで処方してもらいたい」と望んでいることが、われわれにもよくわかりました。
あなたが受診された人間ドックの医師に、「ED治療薬を処方してほしい」とご相談いただけば、処方していただけると思います。
- 人間ドックでもED治療薬を処方してもらえると、知人から聞きました。近々、健診を受ける予定ですが、人間ドックでED治療薬を処方してもらうメリットはありますか?
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●新たな検査の手間と費用が省けます!
人間ドックでは、全身の病気を総合的に検査します。そして、検査終了後、結果の説明と事後指導を受けます。病気や異常値があれば、どんな検査や治療が必要か、どんな生活を送ればよいかというアドバイスを受けることになります。
このとき、人間ドックの医師のもとにはあなたの全身のデータがそろっていますから、ED治療薬を飲んでも問題がないかどうか、すぐに判断できます。私共の施設では生活習慣病などの問題がなければ、その場でED治療薬の処方せんを書くことができます。
別の病院へ行く時間を省けますし、ED治療薬を処方するために改めて検査をする必要もありません。このような点から人間ドックでED治療薬を処方してもらうメリットは大きいと思います。
