偽造ED治療薬四社合同調査2011
国内外で偽造ED治療薬による重篤な有害事象が生じています(なかには死亡例も…)。
かつネット購入の場合、健康被害が生じたときの対応も遅れてしまいます。
健康被害事例
・シンガポール/2008年2~5月1)
偽造ED治療薬やその他の漢方薬(いわゆる精力剤)3種を服用した患者で、低血糖による昏睡などの重篤な有害事象が発生した。
2008年5月現在、確認患者数40人、疑いのある患者87人。うち4人死亡(そのうち2人が偽造ED治療薬による死亡)。
・日本国内
2011年4月に、奈良県薬務課から、ED治療薬の偽造品を服用した男性が意識障害を起こし、病院に搬送されるという事例2)や、偽造ED治療薬服用との因果関係は明らかではないものの、呼吸困難等で病院に搬送され死亡に至った男性の衣服から偽造ED治療薬が見つかる事例3)が報告されました。
ネット購入者は医療機関を受診してED治療薬の処方を受けた人に比べて、「偽造品は効果が全くない」「健康被害が出るかもしれない」と偽造品の安全性面へのリスクを認識していないことが分かりました。
調査概要
対象:ED治療薬の使用経験がある30歳以上の男性で、2010年7月以降にED治療薬を病院・クリニックまたはネットで購入した人
サンプル数:564人
サンプル構成:ネット購入者276人、医療機関受診者288人
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査期間:2011年2月25日~3月2日
調査委託期間:株式会社アンテリオ